2015年05月10日
芋切り干しが。。。今?

『 からっ風 田原の芋切 』
渥美半島の冬場の風の強さは有名です。
引っ越してきたばかりの頃
「風で電線が鳴って、夜怖くて、寝られなかったー!」
・・・なんて。。。 当り前!
その強風と寒さを利用して作られる 『 芋切り干し 』 は
田原の冬の名物です。
材料のさつまいもは 『 人参芋 』 という種類で、
水分が多く、芋切り干し専用です。
天ぷらや煮物など他の料理に向きません。
この人参芋を洗ってから
(この作業順だと思いますが・・・)
① 蒸かして、
② 皮をむき、
③ 薄く切り、
④ アミに並べて、
⑤ 寒風にさらして乾かすと
『 渥美の芋切り干し 』 です。
大変手間がかかり、冷たい時の手作業です。
また、1本の芋から4切くらいしかできません。
大量生産ができず、農家の年配者の仕事です。
しかし、渥美の芋切り干しは、
価格が高いのにもかかわらず人気があります。
一般的な干し芋は、硬く白い粉が吹いていますが、
渥美の芋切り干しは、やわらかく粘り、糖度が高い。
そのまま食べても、
表面を少しあぶって食べても
「とっても甘~~い!」

ただ、半生状態なので日持ちは悪くなります。
作り手により品質が変わりますが、
選ぶ時のポイントは、
① やわらかそうで、ミツが出ていてテリがある。
② 端ばかりの芋が詰まった場合もあるので、
なるべく芋の真ん中が入っているものを選ぶ。
(ひっくり返して裏も見る。。。セコイ!)
ところで、

この 「暖かい時期」 に芋切り干しとは・・・???
つぶした芋を保存してあり
それを 「再成形」 して芋切り干しにしたようですね。
さて、
その お味は いかが?!

